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『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』感想|あなたの“今日”を、大切にしたくなる【汐見夏衛】

目次

書籍情報

書籍タイトル:あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら

著者:汐見夏衛

出版社:スターツ出版

発売日:2016年10月28日

ページ数:287ページ

Audible:×

ノアのひとことメモ|読書の軸と視点

🔸軸: 命の重さと、“今”を生きるということ
🔸視点: 失われた未来から、わたしたちの現在を照らす物語

戦時中に生きた少年と、現代から迷い込んだ少女の交流を通して、何気ない日常のかけがえのなさを描く物語。
愛と別れ、未来への願い――命の重さを自然と感じさせる一冊です。

心に残った言葉

普通に学校行って、普通に授業受けて、普通に友達とおしゃべりして。そういうの、失ってはじめて、すごくかけがえのない、ありがたいものだったんだって思う」

かの

百合の“当たり前”が変わっていく瞬間。いまの生活って、ほんとうは奇跡のようなものなのかもしれません。

泣き虫だなあ、百合は

かの

彰の優しく包んでくれるような言葉に百合はどれだけ安心してたんだろう…

ハリー

泣いてもいいって、言ってくれてるみたいで…なんだかあったかいなぁ。

生きてくれ」

かの

短くて強い言葉。
彰が百合に未来を託した瞬間、読みながら胸がいっぱいになりました…。

全体を通しての気づき

命はかけがえのない重みを持っているのに、
戦争という状況下では、あまりにも簡単に失われてしまう。
それが現実だったことを、この本はまっすぐに伝えてくれる。

終わりが見えているからこそ生まれる想いは、
ただの恋ではなく、未来へと託す尊い愛になる

わたしたちの“いま”が、
誰かの犠牲の上にあるとしたら――
そのことを忘れずに、優しく、自由に生きていきたい。
この本は、そんな“選び方”をそっと教えてくれます。

こんな人におすすめ

・戦争を知らない世代のひと

・“いま”を大切にして生きたいひと

・愛の尊さを感じたいひと

かののあとがき

戦争の物語は重みがある分、正直読むのがつらいこともありました。
でも、百合や彰の想いにふれて、改めて「いまを生きる」という言葉の意味が深く響きました。

彼らが生きられなかった今日を、わたしは大切に生きていこう。
そして、伝えたくても伝えきれなかった想いが、たしかに誰かの中で生き続けていく――
それが、きっと“出会い直す”ということなんだと思います。

今日もこのブログに立ち寄ってくださり、本当にありがとうございます。
あなたの明日がより素敵なものになりますように。

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