MENU
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

『ぼく モグラ キツネ 馬』感想|やさしく世界を変えてくれる【チャーリー・マッケジー】

目次

はじめに|小さな声が、やさしく世界を変えるとき

いちばん勇気がいる言葉は、“たすけて”。

その言葉が言えたとき、わたしたちはほんとうにつながるのかもしれない。

『ぼく モグラ キツネ 馬』は、誰かとやさしく向き合うようにして読んでほしい一冊です。
とくに、ちょっと立ち止まりたくなる、そんなときに──。

書籍情報

・書籍タイトル:『ぼく モグラ キツネ 馬』

・著者:チャーリー・マッケジー

・出版社:飛鳥新社

・発売日:2021年3月17日

・ページ数:128ページ

あらすじ|「対話」だけでできた、やさしい物語

名もなき「ぼく」が、モグラ・キツネ・馬と出会いながら、
少しずつ対話を重ねていく――。
この本にストーリーらしいストーリーはありません。
けれど、どのページにも「今のあなたに必要な言葉」が、静かに置かれています。

まるで日だまりの中で誰かと話しているような
そんな読書体験が待っている一冊です。

読書の軸と視点|ノアのひとことメモ

この本の軸は、

「弱さ」も「優しさ」も“ありのまま”を肯定して、“つながり”の循環を作ってくれるから尊い
ということ。

読むときに大切にしたい視点は、
いまの自分には、どの言葉がいちばん響くか」。
モグラ? キツネ? 馬? それとも、名もなき「ぼく」自身?

答えは、あなたの中にそっとあります。

心に残った言葉|かのの読後メモ

❝たすけて❞ が いちばん勇敢なことば

かの

“たすけて”って、言えるようになるまでがいちばん怖いよね…

ハリー

でも、言えたら…ほんとは、すごく強いってことだよね…!

弱さを見せることは、逃げることじゃなくて、
誰かとつながるための”はじまりの合図”なのかもしれないですね。

❝ぼくは、ぼくのままでいいってこと❞

ハリー

ぼくもこのままでいいのかなぁ…?

かの

もちろんだよ。ハリーはハリーだからいいんだよ!

ちゃんとしなきゃ”と思いすぎて、
ふと立ち止まりたくなったときに、
この一言がそっと背中をなでてくれるようでした。

きみたちといるこのばしょも、うちだとおもっていいかな?

かの

ねぇ、ハリー。“うち”ってどんな場所だと思う?

ハリー

うーん……あったかくて、安心して、ふわってなるとこ!

大切なのは場所じゃなくて、
“誰といるか”なんだって、この本が教えてくれました。

この言葉たちは、どれも「そのままでいていいよ」と言ってくれているようでした。
特に“たすけて”は、声に出すことの勇気を思い出させてくれる、とても大切な一行でした。

こんなときに読んでほしい

・ちょっと疲れていて、自分を責めがちなとき

・誰かにやさしくしたい気持ちを思い出したいとき

・自分のままで、そっと深呼吸したい夜に

おわりに|「ただいま」と言える場所

やさしさって、なんだろう。
そう思いながら読み終えたとき、心のなかにあたたかな「ただいま」が生まれていました。

この本に出てくる登場人物たちは、どれも特別ではないけれど、
だからこそ、「あなたのままで大丈夫」と伝えてくれます。

きみがいると、世界はでっかくかわる

その言葉を、今、誰かが待っているかもしれません。



今日もこのブログに立ち寄ってくださり、本当にありがとうございます。
あなたの明日がより素敵なものになりますように。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次