書籍情報
- 書籍タイトル:センス・オブ・ワンダー
- 著者:レイチェル・カーソン
- 出版社:新潮社(写真版など複数あり)
- 発売日:1996年(写真版)
- ページ数:約60ページ(写真版)
- Audibleで聴けるか:×(2025年4月現在)
はじめに|大人になった今、もう一度“感じる”ということ
「知ることは、感じることの半分も重要ではない。」
この言葉に、はっと息をのんだのは何度目だろう。
自然を前にしたときの「うわぁ」という気持ち。
それが、人生においてどれだけ大切かを教えてくれるのが、この一冊です。
あらすじ|「教える」より「感じる」ことを大切にするエッセイ
『センス・オブ・ワンダー』は、生物学者レイチェル・カーソンが、甥のロジャーとの自然の体験をもとに綴った短いエッセイです。
センス・オブ・ワンダーとは?
「神秘さや不思議さに目を見はる感性」――
それが、本書で語られる“センス・オブ・ワンダー”。
子どもに知識を詰め込むのではなく、
ともに自然の美しさに驚き、感じることの大切さを静かに教えてくれます。
難しい言葉は使われていませんが、心に深く染みこむような文章が続きます。
心に残った言葉|「感じる」ことが世界を広げてくれる
「知ることは、感じることの半分も重要ではない。」
たくさんの知識を身につけても、
「きれいだな」「なんだろう?」と感じる心がなければ、
世界の魅力には気づけないのかもしれない。
そんな気づきを、そっと差し出してくれる一文です。
「もしこれが、いままでに一度も見たことがなかったとしたら?
もし、これを二度とふたたびみることができないとしたら」
当たり前すぎて、見過ごしていた美しさはないだろうか?
植物の神秘について、風の音の変化、月明かりの夜…
日常の中にこそ心を揺さぶるものが存在することにきづかされます。
読後の感想|自然の中で、心の深呼吸をするような読書体験
自然を感じる時間は、誰かと答え合わせをするためじゃない。
ただ一緒に「わあ!」と言うだけでいい。
この本は私の大好きな本のひとつです。
何度読んでも、自然の美しさ、力強さ、複雑さに対して感動し、
「もっと知りたい」という探求心が沸き上がります。
そして、世界が単調ではなく、常に変化し、魅力に満ちているという感覚を思い出させてくれます。

子どもの手を引いて、森を歩きたくなったよ。
何かを教えるんじゃなくて、一緒に『わあ』って言うだけでいいんだなって。



ぼくも『なんで?』っていっぱい言っちゃうけど、
かのが一緒にびっくりしてくれるの、うれしいんだ〜



子どもだけじゃない。
大人にも、“センス・オブ・ワンダー”って必要なんだよ
この本をおすすめしたい人
- 子育て中で「ちゃんと教えなきゃ」とプレッシャーを感じている人
- 忙しい日々に、少し立ち止まりたくなった人
- 子どもと自然の中で心を育みたいと思っている人
- 知識よりも「感性」を大切にしたいと感じているすべての人へ
まとめ|世界の見え方が、少しやさしくなる一冊
この本は、
何かを“与える”育児書ではなく、
心にそっと“思い出させる”本。
自然と触れ合う時間も、
子どもと過ごすひとときも、
もっと自由で、あたたかくていい。
「もし、これが一度も見たことのないものだったら?
もし、これをもう二度と見ることができないとしたら?」
この問いかけを胸に、
今日という一日をもう少し丁寧に生きてみたくなる。
そんな一冊です。
かのとハリーのひとこと



“感じる心”を思い出したいときに、そっと開きたくなる本です



ぼくも草のにおい、もう一回ゆっくりかぎたいなぁ〜



よし!これから探検しに行こう!