心が重たいな、そんな日には長い小説よりも、短いことばに救われることがあります。
たった一行の詩が、ふっと深呼吸を思い出させてくれる。
そんな瞬間に寄り添ってくれるのが、詩人や思想家のことばです。
今回は、『ヘッセ詩集』『ゲーテ詩集』『ニーチェのことば』を手に取りました。
静けさ、明るさ、そして強さ。
それぞれの声にふれると、不思議と心が軽くなる気がするんです。
ヘッセ詩集
ヘッセの詩には、森や木々、静かな自然がよく登場します。
孤独や迷いに寄り添いながらも、「そのままの自分でいていい」とやさしく語りかけてくれることば。
私の言葉で置き換えると、こんなふうになります。
「木のように立ってみよう。揺れても、そこに根をのばしていけばいい。」
ページを閉じたあと、胸の奥に深呼吸の余白がひろがるようでした。

森の中で深呼吸したみたいな気持ちになるね



ぼくも根っこをはりたいなぁ…でも転んじゃうかも



転んだ分だけ、根は強くなるんだよ
ゲーテ詩集
ゲーテの詩は、自然の光や生命の力を信じるまなざしにあふれています。
読むだけで胸の中に明るさが差し込んでくるような、そんな言葉が多いんです。
私の言葉に置きかえるなら、こんなふう。
「光と影はどちらも生きている。だからこそ、世界は美しい。」
心が沈んでいるときでも、この視点に触れると「影があるから光も見えるんだ」と思えて、明日が少し楽しみになります。



光だけじゃなく、影も一緒にあるからいいんだね



じゃあ、ぼくの影もかわいい?



もちろん!
ニーチェのことば
ニーチェの言葉は、一見すると厳しく聞こえることがあります。
でもその奥には「生きていいんだ」という、強いやさしさが流れているんです。
私の言葉に置きかえると、こんなふうになります。
「今日を生きる理由があれば、どんな一日も越えていける。」
力強いのに、不思議と心に温度をくれる。
背中をぎゅっと押すのではなく、「立っていいんだよ」と支えてくれる感覚です。



ニーチェって厳しそうで、意外とすごくやさしいよね。



うん。“強くなれ”じゃなくて、“生きていいんだ”って言ってるんだ。



ぼくのおやつの理由は…パンケーキ!
まとめ
ヘッセのことばは「静けさ」で、ゲーテのことばは「明るさ」で、ニーチェのことばは「強さ」で、心を軽くしてくれます。
寄り添い方はそれぞれ違うけれど、どれもふっと息を抜かせてくれる小さな灯りでした。
本は、心の中にあるスイッチをそっと押してくれる存在です。
今日ご紹介した3冊が、あなたの気持ちを少しでも軽くするきっかけになればうれしいです。